三平が東京支社に来てから早数日がたとうとしていたがマイペースの三平にとってはまだ職場の流れをつかむ事ができていなかった
そして三平の直属の上司島田も相変わらず三平に対して厳しい
うまく東京支社に馴染めるか不安な三平だったが博多にいた時と同じように社内の目につく掃除はありとあらゆる場所を綺麗にしていた、そんな三平の影での努力を島田もしっかりと見ていたのだ
島田はここ最近慣れない土地で元気のない三平を自宅に招いた
自宅に着くとさっそく料理を始める島田
島田も一味と同じく料理を作る事が大好きな男だったのだ
島田が元気のない三平の景気ずけに作ったのはカツオのユッケである
社内では厳しく思えた島田も仕事が終われば優しい顔になるのも一味とそっくりだ
なんとか頑張っていけそうと心に誓う三平であった