歯医者の前に仁王立ちする一味の母、カツ代
頑丈なアゴと歯が自慢のカツ代は生まれてから一度も歯医者に行った事がなく緊張の面持ちであった
主治医からも立派なアゴと歯を誉められるが晒し者にされた事に腹をたて歯医者を飛び出してしまった
歯痛が治らなければ今まで通り好きな物が食べられない
そういう時に限って一味たちから堅くて美味しいパンをお土産にもらったりする
渋々、歯医者へと通うカツ代、旦那さんはカツ代の歯痛が治った時のためにあるお菓子を作っていた
数日後、無事歯医者の治療も終わりカツ代はルンルン気分で帰宅すると旦那さんがお菓子を作って待っていてくれた
ご飯で作るショウユせんべい
まるで岩をも噛み砕くカツ代の頑丈歯
これこそがカツ代の真の姿であった